2025/5/22
第29回サイバー犯罪に関する白浜シンポジウムでの招待講演にて猪俣が講演しました。
2025年IDからアイデンティティへの旅―大学での取り組みを経てー
システムが複雑に絡み合ってサービスを提供する、今やどこの組織でも見られる当たり前の光景である。もちろん組織の成り立ちに依ることがほとんどであるが、およそ時間的経過ないし組織経緯に応じて認証機能が乱立し、もはや組織全体におけるIDの把握すら困難になりつつある現場に違和感をもしかしたら感じたことがあるかもしれない、その意識を与えた要因の1つがコロナ禍である。世界中が否応なしに巻き込まれ世の中は一気にMS365導入などクラウド化が進んだことは記憶に新しい。結果として、複雑怪奇な認証の複雑さを何とかしようという流れを見せつけてきたのである。長年の間にIDとパスワードの世界がセキュリティの根幹であるということを刷り込まれ続けてきたのだが、この数年でパスワードレス認証などをはじめ、一気にIDからの脱却に進み始めた。
本講演では、IDではなく個々人のアイデンティティに着目し、講演者が構想してきた大学におけるアイデンティティの取り組みについて紹介するとともに、2025大阪・関西万博での事例などを踏まえ、10年後の2035年を見据えた認証のあり方について言及してみたい。